3日午前に一般質問に立ち40分間にわたり4項目について質問いたしました。
本日から1項目づつその質問と答弁の要旨について報告させていただきます。
(〇は質問要旨 ●は答弁要旨です)
1.ワーケーション拠点構築事業(1)事業概要と今後の展望について
〇本事業は、本年6月議会の補正予算で提案されたものですが、その後の取り組みは。
●オートリゾート苫小牧アルテンを拠点と位置づけ、Wi-Fiなどのインターネット環境を整備した。10月にプロポーザルにより委託業者を決定し、事業に着手したところ。
〇本事業の委託先として、7社によるプロポーザルによって㈱インサイトというコンサルト会社が選定(契約額 900万円)されたが、その選定理由は。
●「地元企業、教育機関、地域が一体となり推進する具体的な提案あったと」「PRのためのパンフや動画など事業終了後も活用可能な提案が豊富にあったこと」「コロナによって予定した行程が困難になった場合の代替案があったこと」などがあり、選定に至った。
〇全国の多くの自治体が交流人口増やその後の移住促進、企業誘致を目指し手を上げている。この数多くある候補地から苫小牧が選ばれるための戦略、他の自治体との違い・利点と魅力についてどう打ち出していくのか。
●気候の優位性、交通の利便性、近隣の豊富な観光資源などの選ばれるポテンシャルがあると考えている。今回の実証事業は冬季間であることから、冬ならではの体験やアクティビティなど苫小牧の特色を活かした余暇のプログラムを検討している。
〇既に道内の64市町村が北海道と連携してワーケーション事業に取り組んでいると側聞するが、今後、当市は北海道とどの様な連携をしていくのか。
●北海道の検索サイトへの登録を進めているほか、胆振総合振興局が作成するPR用パンフに本市の情報を掲載していただいている。
〇本事業は、来年3月までの期間においての実証事業ということだが、この期間内に「観光ルートの造成、市内での新規事業展開、地元企業や教育機関との交流を通じたイノベーションの構築を図る」という取り組みが明記されているが、これらの具体的な内容は。
●ワーケーション専門家によるセミナーの開催や冬季間における体験をしていいただくプランを考案中であり、これらの取り組みを通じて地元企業との交流や本市の魅力の発信に繋げる。
〇来年度以降の本格実施に向けた手順やスケジューリングについての考えは。
●夏季における当該施設の強みや課題等を見極めながら、状況に応じて次年度以降の展開を検討してまいりたい。今回の実証事業により洗い出された課題を解決しながら、全国から本市にワーケーションとしてお越しいただけるよう努めていく。
(2)北洋大学との連携について
〇この実証事業はアルテンを拠点として行われるが、この限られたエリアだけでは、交流人口増や地域へのイノベーションの波及効果という果実を得ることには難しいと思うが、そのことに対する認識は。
●実証事業の結果を踏まえ、本市のワーケーションに適した施設や環境、さらには事業の拡大に向け様々な角度からの検討をしてまいりたい。
〇先般、北洋大学にお伺いし、奥村訓代学長と懇談させていただく機会を得た。この中で、このアルテンを拠点とした本事業についてお伝えしたところ、大学としても何か連携できことがあれば積極的に協力したいという有難いお話をいただいた。
大学の遊休施設には、十分な通信な環境もありワーケーションに必要な機材やスペースも整っていることから、今後の展開としてワーケーションに留まらず、ITベンチャーや本州のIT企業・製造業とのコラボレーションを呼び込み、まさに学生や地元企業・本州企業との交流を通じたイノベーション(企業誘致・関係人口拡大)を図るという目的にも合致するものと考えるが、市の見解は。
●北洋大学に現在取り組んでいてるワーケーション事業について説明しており、大学として協力したい旨の話をいただいている。今回の実証事業の中で実施予定のセミナー会場としての活用や学生にも参加していただく仕組みづくりなど、どの様なものが可能か検討してまいりたい。
〇このエリアに"小さくともきらりと光る北海道のシリコンバレー"をつくる。この様なビジョンを掲げて大学と協議することを提案するが市長としての見解は。
●コロナ禍により働き方が変化し、今後もフリーアドレスという概念が進むことが考えられる。今回の実証事業についても、もう一山、ふた山あると思っており、その後にどの様なことが取り組めるか見極めたい。(市長答弁)